課金は自己責任?それとも不満は事後権利?
音楽界、そしてオタクコンテンツの異端児として突き進んでいる、ヒプノシスマイク。
なかなか、平穏なジャンルの印象はつかないまま、4thライブを迎えようとしている。
私は、ファーストアルバムが出る前の短期間、このコンテンツから、一旦距離を置いていた。
そして、アルバムの視聴が出て、曲が良かったから、アルバム発売のタイミングで戻ってきた。好きだなあ、って思ったんだよ。
距離を置いて、自分なりに、このコンテンツとの適度な向き合い方が解ったから、でもあった。
一時期は曲を聴いても「なんだかなあ」、と感じていたところから、曲は曲、ドラマはドラマ、と割り切れるようになった。ドラマトラックはお金のかかった二次創作だよ。(個人的見解)
ちなみに、アルバムは新曲だけりんごでダウンロードしました。
最初はDVD付きを買おうと思ってたけど、公式が信用できなかったから。
なんか、アルバムが発売された後に【新曲がMV付きで、発売前の事前告知もなしに】YouTubeに一曲丸々、公式で公開される、っていう不思議なこともあったけど、私は一先ず後悔してないよ。
「PCのプレイリストに入れて聞くため」っていう理由(目的)をつけて買ったからね。でも、事前に説明がないのは不誠実だと思う。
と、いうことで、今回は前述の「後出し新曲公開」も含めて、公式がなんでこんなやり方をしているのか、ということについて、個人的な意見を書いていきたいと思うよ。
今回は、いつにも増して主観的な憶測で物を言うので、半分くらい真面目に聞く感覚で、記事を読んで頂けたら嬉しいです。
「それはおかしいのでは?」って思ったら、自分の考えを大事にしてね。
今回のことを考えるにあたって、私は、ツイッターで以下のようなアンケートを取りました。
このアンケートをとらせて頂いた理由は、
「コンテンツに対して、とくに疑問・不満を抱いているのはどの年齢層なのか」
が知りたかったからでした。
結果は、どうなったと思いますか?
こんなかんじでした。
結果は概ね予想通りでしたが、票数は思った以上でした。
こんなことを書いてしまうと協力者様に失礼ですが、ツイッターのアンケートは、結果を信じる根拠がほとんどない(投票者の選別が絶対ではない、同一IPでなければ一人複数の投票が可能である)ので、なんとなく、の参考にしています。
失敗したな、と思ったのが、10代を前半と後半に分けないで、その他の項目を入れてしまったこと。でも多分、分けても棒グラフの形は崩れなかったと思います。
そして、上記のアンケートを想像で分解してみると、おそらく、票は10代後半~20代前半に集中しているんじゃないかな、と思います。
その根拠は後述。
ついでに、人に聞いておいて自分は答えないのはフェアじゃないので書いておくと、私は30代のカテゴリに入ります。
…ところで、皆さんは、「現在、好きな物に一番お金を落とす年代」って、どのへんだと思いますか。
私は、お金が稼げる社会人だろうなー、って思ってました。
実際、グッズや課金にウン十万かけられるのは、その稼ぎがある社会人ではあると思う。
ただ、どうやら音楽コンテンツに関しては、そうとも言えないらしいのです。
もし、ゆっくりの声といらすとやとニコニコが苦手でなければ、いちど、以下の動画をご覧になってみて下さい。
簡単に内容を説明すると、
・商業受けする音楽のマーケティングとは何か(握手券・アイドル売り・アニメのOP)
・今の音楽にユーザーが求めているのは「共感」なので、そこを掴んでしまえばAIが作ってもユーザーはわからない
・今の音楽に一番お金を遣う年齢層は10代、次いで20代
そんな音楽業界の今後の在り方とは…みたいな話が、音感もなく才能もない、「心」にこだわるミュージシャンと、才能の結果、「音楽AI」を作り出してしまった男性を中心に、3パートで語られています。
動画内でも出ていますが、上記の年齢層の結果は、企業がデータを出しているもの。
と、言うことは、今の音楽業界は「10代~20代に焦点を当てて展開している」と言えます。
露骨なのは欅坂とかでしょうか。多感な10代が共感しまくる歌詞と軍服衣装がかっこいい。
さて、ここで、アンケートの
票は10代後半~20代前半に集中している
に、話題を戻します。
マーケティング対象とアンケートの結果、比例しますね。
20代前半、と予想をつけたのは、大学生が多そう、と思ったためです。
比較的時間が自由になって、実家で暮らしている可能性が高く(お金が自由に使える割合が高い)、コミュニティに属し、自分の意見を主張しやすい年齢。それが、10代~20代前半。と、私は考えています。
それと、過去にTwitterで回ってきた、ファン向けのアンケートで、自分の年齢に近いディビジョンは、という質問の結果がイケブクロだったのもあります。
でも今やったら結果が変わりそうだ。
こう言うと、
「YouTubeに動画を上げるのは、お金を出さないキッズのためじゃないの?」
という意見も聞こえてきそうです。
おはブクロのリリックビデオのコメント欄。
私には、学生さん(特に中学生から高校生)のコミュニティみたいに見えます。書き込み内容が全体的に幼い。
でも、この状況、前述のマーケティング年齢を考えると、企業的には大成功なわけです。
いわば、ボーカロイド文化と一緒です。フルで作られたおしゃれなMV、動画上で、ほかのコメントと一緒に盛り上がる。
特に中・高校生は子供だましに気づきにくいです。言い方が悪いけども。
話題を共有する(コミュニティ)のために、お小遣い、バイトのお給料でグッズやCDを買う年代がこのあたりだと思うのです。
例えば、ドラマトラック。年齢が上がるほど、話の作りの拙さや中二病感を感じると思います。
でも、10代の学生に、そんな違和感抱けますか?
小説家を目指してるとか、同年代の子より頭一つ飛び出てる子は気づくかも知れない。
でも、大抵のこの年代の子は「なんかかっこいい」でものを判断しがちです。
そして、「否定を悪」とし、「調和を善」とします。
重ねて、20代前半って、何かと意識高くなりがちじゃないですか(自分の過去を思い返しつつ)
ヒプノシスマイクって、このあたりの年代とすごく相性がいいと思うんですね。
ただ、相性が良すぎたせいか、急激な人気が出てしまったため、今は公式さんの動きがおかしなことになっているみたいですが。
「音楽の遊び場になったらいい」「長い目で育てていこうって気概はあった」
とは、インタビューでの、プロデューサーさんの言葉です。
Twitterで、初期の公式には計画性を感じていた、というご意見も頂きました。
多分、公式内部も、ファンも、混乱して落ち着かない結果が今なんだろうな、と、最近では感じます。
本当は、アンケートをとった時にはもうちょっと違う方向で考えていたことがあったのだけど、今は、ただ余裕のある展開をしてくれ、と思うようになりました。
忙しいスケジュールで回っていては、当然、細部への配慮なんて出来ません。
ソーシャルゲームでバグだらけのリリースがされたとしたら、それはリリースまでの制作時間が足りなかった証拠です。
意図的なのかもしれない。考える暇もなく、とにかくこなすしかない状況なのかもしれない。
外部の受け手には分かりません。解らないからこそ、優先するべき部分は見失わないで欲しい、と思います。
商品にお金を出す、というのは、信用を買っているようなもの。
だからこそ、企業は、信頼できるものを提供しなければならないんだよね。