課金は自己責任?それとも不満は事後権利?
音楽界、そしてオタクコンテンツの異端児として突き進んでいる、ヒプノシスマイク。
なかなか、平穏なジャンルの印象はつかないまま、4thライブを迎えようとしている。
私は、ファーストアルバムが出る前の短期間、このコンテンツから、一旦距離を置いていた。
そして、アルバムの視聴が出て、曲が良かったから、アルバム発売のタイミングで戻ってきた。好きだなあ、って思ったんだよ。
距離を置いて、自分なりに、このコンテンツとの適度な向き合い方が解ったから、でもあった。
一時期は曲を聴いても「なんだかなあ」、と感じていたところから、曲は曲、ドラマはドラマ、と割り切れるようになった。ドラマトラックはお金のかかった二次創作だよ。(個人的見解)
ちなみに、アルバムは新曲だけりんごでダウンロードしました。
最初はDVD付きを買おうと思ってたけど、公式が信用できなかったから。
なんか、アルバムが発売された後に【新曲がMV付きで、発売前の事前告知もなしに】YouTubeに一曲丸々、公式で公開される、っていう不思議なこともあったけど、私は一先ず後悔してないよ。
「PCのプレイリストに入れて聞くため」っていう理由(目的)をつけて買ったからね。でも、事前に説明がないのは不誠実だと思う。
と、いうことで、今回は前述の「後出し新曲公開」も含めて、公式がなんでこんなやり方をしているのか、ということについて、個人的な意見を書いていきたいと思うよ。
今回は、いつにも増して主観的な憶測で物を言うので、半分くらい真面目に聞く感覚で、記事を読んで頂けたら嬉しいです。
「それはおかしいのでは?」って思ったら、自分の考えを大事にしてね。
今回のことを考えるにあたって、私は、ツイッターで以下のようなアンケートを取りました。
このアンケートをとらせて頂いた理由は、
「コンテンツに対して、とくに疑問・不満を抱いているのはどの年齢層なのか」
が知りたかったからでした。
結果は、どうなったと思いますか?
こんなかんじでした。
結果は概ね予想通りでしたが、票数は思った以上でした。
こんなことを書いてしまうと協力者様に失礼ですが、ツイッターのアンケートは、結果を信じる根拠がほとんどない(投票者の選別が絶対ではない、同一IPでなければ一人複数の投票が可能である)ので、なんとなく、の参考にしています。
失敗したな、と思ったのが、10代を前半と後半に分けないで、その他の項目を入れてしまったこと。でも多分、分けても棒グラフの形は崩れなかったと思います。
そして、上記のアンケートを想像で分解してみると、おそらく、票は10代後半~20代前半に集中しているんじゃないかな、と思います。
その根拠は後述。
ついでに、人に聞いておいて自分は答えないのはフェアじゃないので書いておくと、私は30代のカテゴリに入ります。
…ところで、皆さんは、「現在、好きな物に一番お金を落とす年代」って、どのへんだと思いますか。
私は、お金が稼げる社会人だろうなー、って思ってました。
実際、グッズや課金にウン十万かけられるのは、その稼ぎがある社会人ではあると思う。
ただ、どうやら音楽コンテンツに関しては、そうとも言えないらしいのです。
もし、ゆっくりの声といらすとやとニコニコが苦手でなければ、いちど、以下の動画をご覧になってみて下さい。
簡単に内容を説明すると、
・商業受けする音楽のマーケティングとは何か(握手券・アイドル売り・アニメのOP)
・今の音楽にユーザーが求めているのは「共感」なので、そこを掴んでしまえばAIが作ってもユーザーはわからない
・今の音楽に一番お金を遣う年齢層は10代、次いで20代
そんな音楽業界の今後の在り方とは…みたいな話が、音感もなく才能もない、「心」にこだわるミュージシャンと、才能の結果、「音楽AI」を作り出してしまった男性を中心に、3パートで語られています。
動画内でも出ていますが、上記の年齢層の結果は、企業がデータを出しているもの。
と、言うことは、今の音楽業界は「10代~20代に焦点を当てて展開している」と言えます。
露骨なのは欅坂とかでしょうか。多感な10代が共感しまくる歌詞と軍服衣装がかっこいい。
さて、ここで、アンケートの
票は10代後半~20代前半に集中している
に、話題を戻します。
マーケティング対象とアンケートの結果、比例しますね。
20代前半、と予想をつけたのは、大学生が多そう、と思ったためです。
比較的時間が自由になって、実家で暮らしている可能性が高く(お金が自由に使える割合が高い)、コミュニティに属し、自分の意見を主張しやすい年齢。それが、10代~20代前半。と、私は考えています。
それと、過去にTwitterで回ってきた、ファン向けのアンケートで、自分の年齢に近いディビジョンは、という質問の結果がイケブクロだったのもあります。
でも今やったら結果が変わりそうだ。
こう言うと、
「YouTubeに動画を上げるのは、お金を出さないキッズのためじゃないの?」
という意見も聞こえてきそうです。
おはブクロのリリックビデオのコメント欄。
私には、学生さん(特に中学生から高校生)のコミュニティみたいに見えます。書き込み内容が全体的に幼い。
でも、この状況、前述のマーケティング年齢を考えると、企業的には大成功なわけです。
いわば、ボーカロイド文化と一緒です。フルで作られたおしゃれなMV、動画上で、ほかのコメントと一緒に盛り上がる。
特に中・高校生は子供だましに気づきにくいです。言い方が悪いけども。
話題を共有する(コミュニティ)のために、お小遣い、バイトのお給料でグッズやCDを買う年代がこのあたりだと思うのです。
例えば、ドラマトラック。年齢が上がるほど、話の作りの拙さや中二病感を感じると思います。
でも、10代の学生に、そんな違和感抱けますか?
小説家を目指してるとか、同年代の子より頭一つ飛び出てる子は気づくかも知れない。
でも、大抵のこの年代の子は「なんかかっこいい」でものを判断しがちです。
そして、「否定を悪」とし、「調和を善」とします。
重ねて、20代前半って、何かと意識高くなりがちじゃないですか(自分の過去を思い返しつつ)
ヒプノシスマイクって、このあたりの年代とすごく相性がいいと思うんですね。
ただ、相性が良すぎたせいか、急激な人気が出てしまったため、今は公式さんの動きがおかしなことになっているみたいですが。
「音楽の遊び場になったらいい」「長い目で育てていこうって気概はあった」
とは、インタビューでの、プロデューサーさんの言葉です。
Twitterで、初期の公式には計画性を感じていた、というご意見も頂きました。
多分、公式内部も、ファンも、混乱して落ち着かない結果が今なんだろうな、と、最近では感じます。
本当は、アンケートをとった時にはもうちょっと違う方向で考えていたことがあったのだけど、今は、ただ余裕のある展開をしてくれ、と思うようになりました。
忙しいスケジュールで回っていては、当然、細部への配慮なんて出来ません。
ソーシャルゲームでバグだらけのリリースがされたとしたら、それはリリースまでの制作時間が足りなかった証拠です。
意図的なのかもしれない。考える暇もなく、とにかくこなすしかない状況なのかもしれない。
外部の受け手には分かりません。解らないからこそ、優先するべき部分は見失わないで欲しい、と思います。
商品にお金を出す、というのは、信用を買っているようなもの。
だからこそ、企業は、信頼できるものを提供しなければならないんだよね。
ヒプマイ・シリウス2話の冒頭を、文章で書きおこしてみる
コミカライズの不安定な出来に
「漫画家さんはどういうシナリオを元に書きおこしてるんだ?」
と気になったので、コミカライズから、シナリオへ書きおこしてみたよ。
◆注意点
- 漫画を読んで得られる情報だけで、そのまま文章に書き起こす
- 真面目に推敲しません
- 実際にはどういう形で漫画家に提出されてるかは不明
- 多少編集による手が入ってるかもしれないけど、その点も不明
▼以下、個人的に気になる描写が多かった、少年シリウスの2話より冒頭だけ▼
verse-2-
キャバクラの看板が立ち並ぶ、歓楽街の一角。
左馬刻はビルの階段を登ると、火の着いた煙草を手にしたまま、店の扉を開いた。
「しゃーせ、一名っすかー?」
カウンターで本を読んでいた店員が答えた刹那、左馬刻は手にしていた煙草を、店員の額へ押し付けた。
「ぎゃあああああ!」
「一名様だよ馬鹿野郎!」
左馬刻の鋭い眼光が店員へ向けられると、立て続けに、店員へアッパーが繰り出された。
左馬刻は崩れ落ちる店員には見向きもせず、カツカツと足音を立てながら店の奥へ進むと、正面にある扉を挨拶も無しに開いた。
「ンだっ! テメェはよぉ!」
仲間とゲームをしていた、サングラスの強面男が声を荒げる。
男たちの周りでは、様々なコスチュームに身を包んだ女性たちが、一斉に左馬刻へ怯えた視線を向けていた。
「殺されてぇのか! ああ!?」
サングラスの男が言うと、恐怖のためであろう、女性たちが悲鳴を上げた。
左馬刻は答えず、面倒そうに煙草を吸っていたが――次の瞬間には、近づいてくる男へ、廻し蹴りを食らわせていた。
「ーーっ!?」
まともに蹴りを受けた男は、大きな音を立てて床へ倒れこむ。
「ザコが」
左馬刻は男を見下すと、煙草の煙と共に、そう言葉を吐きだした。
▲以下略
こんな感じになった。
もし小説形式で渡されているのなら、過去の脚本家の作品、文体的に、もうちょっと回りくどい言い回しとか、ワンシーンの情報が散らかってるとかするのかな、と思う。
台詞とおおまかな描写だけ渡されてるなら、漫画家さんお疲れ様です、という感じ。
TDDの二話であった「真ん中のソファ」の台詞、最初読んだとき「真ん中ってどれだ?!」って混乱したんだけど、こういう、描写の齟齬が起きてるのが原作シナリオのの説明不足なんじゃないかなあ、って思う。
★書き起こしてみて気がついたこと
そのまんま書きおこすと、迫力のあるシーンにならないなあ、って思った。当たり前か。
あと書いてて気がついたけど、アッパー入れられた店員と左馬の位置関係が謎だ。
もしかしたら、このへんは単純に漫画家さんの問題なのかもしれない。
実際の原作は台本みたいな感じなのかも。
※一応述べておくと、普段はもう少しまともな文章かいてるよ。
今回は「小説として読みやすくしよう」とか「もっと面白くしよう」とかじゃないから
受けた情報をそのまま書き出してるよ。
ヒプノシスマイクの情報を、時系列に合わせて大まかに整理してみる
タイトルの通り。
※この記事を読むにあたって、前提すること※
- 情報のソースは、主に「公式サイト」「CDのドラマパート」「インタビュー」「コミカライズ」とする
- 各楽曲の歌詞と脚本家の設定を同一視しないものとする(※後述)
- 今後、事実が発覚しそうなことに関しては、断定しないものとする
※…声優やアーティストの過去の発言
(例:
【前編】『ヒプノシスマイク』駒田航さん×神尾晋一郎さんインタビュー――ワルくて可愛いヨコハマ・ディビジョンの魅力とは|numan
)
にあるように、楽曲制作者や声優は、基本設定以上のことは知らされておらず、ドラマパートやコミカライズの内容などに関しては、殆どユーザーと同タイミングで把握していると思われるため
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ヒプノシスマイクとは
■ストーリー
(2019年1月20日現在の公式サイトを参考)
H歴。*1
武力による戦争が根絶された代わりに、争いの道具は、人の精神に鑑賞する特殊なマイクになった。
人々は*3ラップを使い、優劣を決める。
男性は中王区*4外の、イケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュク等の区画で生活することになっている。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルを行い、
勝ったディビジョンは、決められた分だけ他のディビジョンの領土を獲得することができる。 *5
兵器ではなく言葉が力を持った世界で、
男たちの威信をかけた領土テリトリーバトルが始まる。*6
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■時系列を追う前に
過去には記載されていて、現在は消されていることが多数あるようなので、参照すると良いかもしれない。
過去のストーリー項目に書かれていたことは、現在、コミカライズの一話で描かれている。
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■時系列
西暦XXXX年、第三次世界大戦により、世界は人口の三分の一を失った。
人類滅亡を危惧した権力者たちは、武力ではなく、ディベートによる戦争回避を目指した。
しかし、愚かな男達は、武器による争いをやめる事はなかった。
そして、西暦最後の年――
既存の世界は女性の手により終わりを迎える
(マガジンエッジ1話より引用)
・女性主体の『言の葉党』により、クーデター、及び、H法案(※7)が施行される
※7…人を殺傷するすべての武器の製造禁止、及び武器の廃棄
・この時点では現行CDの舞台から2年前となる
◆この時の山田三兄弟
・三人は孤児院「ひまわり荘」にいる
・二郎と三郎は、何らかの理由で一郎を軽蔑している
・一郎は取立てのバイトをしている
・ピザを縦にしてドアノブに掛ける
・一郎の所属チームは無し
・街頭ビジョンでH法案とヒプノシスマイクの存在を知る
・「誰が支配者になったって、結局はテメェの力がなきゃ、俺たちの状況は何も変わんねえよ」
◆この時の左馬刻
・タワーマンションに妹と二人で住んでいる
・仏壇には一人分の写真
・所属チームは『Mad Comic Dialogue』
・テレビ放映でH法案とヒプノシスマイクの存在を知る
・「俺ら男全員、お上に喧嘩売られてんだ。こんなモン買うしかねぇだろ!」
◆この時の乱数
・デザイナーをしている
・政権No.2である無花果と繋がりがあり、H法案のこともヒプノシスマイクのことも知っている
・「対象者の居場所なら全て把握済みだ」
・この時点でヒプノシスマイクを所持している
・「いよいよか……。どんな世界になるか、"あいつら"のお手並み拝見といこうじゃないか」
◆この時の寂雷
・某国の治療所で医師をしている(患者のほとんどは戦争での負傷と見られる)
・携帯電話の配信画面でH法案とヒプノシスマイクの存在を知る(某国のH法案に関する反応は不明)
・「馬鹿げた力を持つあのマイク」
・この時点では思うところがあるも様子見
↓
一年後
↓
ーー世界は変わった
ーーH歴1年 中王区・外壁*7
覇権を握った女達の宣言通り
既存の武器は一掃された
女達は精神に干渉し攻撃することができる
世界から武器を使った戦争は、この一年でほとんど根絶された
(マガジンエッジ・2話より引用)
- この時点で、『池袋』『新宿』『浅草』『秋葉原』などといった地名は撤廃されて、『中王区とそれ以外』という分け方になっている
- 女たちは希望者にヒプノシスマイクを配り、男たちへ”自分達の領土はこれで奪い取れ”と告げた
- 世界から武器を使った戦争は消えたようたが、争いごと自体は急激に増えた(一郎はこのことに対し、マイクを持たされ領土を奪えと言われたから当然だと考えている/一郎はマイクを受けとる希望者だった)
- 地名は撤廃されたが『イケブクロ』等、カタカナ表記でそのまま残っている。町並みも変わってはいない
- 通りごとに細かく領土を支配している人達がいる
- この時点でイケブクロの巨大な領土を支配しているチームは、一郎が所属している"天国へノ階段(ボスがバイト先の金融屋の社長でもある)"と、左馬刻と簓が率いる"Mad Comic Dialogue(元愚連隊*8)"
- 一郎自身は”天国へノ階段”のチームではなく、傘下である”Naughty Busters”を友人と組んでいる
- 力があるチームは下に多くのチームを従えている
- H法が施行された当初は、敵対チームとであったら即バトルが日常茶飯事・無秩序だったが、この一年で各セクションから有力者が台頭してある程度のルールを決めたため、無秩序な環境は沈静化に向かった。
- だが、”チームの頭同士がラップで決着をつける・相手の同意がなければバトルを仕掛けてはいけない”というルール以外は無法状態
- この時点で、本来ならMad Comic Dialogueと天国へノ階段は不戦協定を結んでいたが、天国へノ階段のボスである百舌九(もずく)の指示により、一郎がMad Comic Dialogueの傘下であるチームの領土を奪いに行く
- 左馬刻、妹の誕生日を祝っている間に領土を奪われる
- この時点で左馬刻がタワーマンション暮らしであることが判明するが、マンションの所在地は不明瞭。
以降は更新しません。
*1:架空の年号。女性が覇権を握る出来事が起こり、それがきっかけでこの年号へと変わった。
*2:ラップバトルをするための特殊なマイク。
このマイクを通したリリックは、人の「交感神経」や「副交感神経」を始めとした精神に干渉するため、相手を様々な状態にできる。
電源オフ時は「HYPNOSISMIC」のロゴが入った黒いマイク。
電源を入れると、持ち主の特性に合わせた形状へと変化する。(情報はヒプメージュ・Spoon2Di.41・マガジンエッジより)
*3:マイクは誰でも使える。希望者には配られた。(どういう方法かは現段階で不明)
*4:中王区という、女性のみが住んでいる大きな区画がある。
この世界では「中王区とそれ以外」という分け方になっている。
決められた人数だけ入ることができ、通行証があれば、男性でも中王区に入ることができる。
中王区の中には女性しかいないが、中王区の外でも女性は存在している。その理由は現段階で不明。
また、本来の地名は無くなったらしいが、そのまま変わらずカタカナ表記で呼ばれている。
*5:例えば、シンジュクとヨコハマが戦ってシンジュクが勝利しても、ヨコハマがシンジュクになるわけではない。「ヨコハマの中華街は今日からシンジュクの物になる」みたいな感じらしい。(マガジンエッジ2話より)
取り分を誰がどういう基準で決めているのかも、現段階では不明確。相手の領土を奪うときは、そのチームの頭同士がラップバトルをして決着をつける。勝利したディビジョンには、土地の支配権と賞金一億が渡される
*6:男性たちがテリトリーバトルをする明確な理由は、現段階では不明。
なお、この設定を活かして行われたリアルのCD投票では、優勝したシンジュクディビジョンに、マイク型の純金トロフィーが送られた。
*7:中王区は高い壁で覆われている
*8:盛り場などを数人一団となってうろつく不良仲間。
正しくもない、間違いでもない、ただ取捨選択をしたい
コミカライズの連載が一通り出揃った『ヒプノシスマイク』。
TDD編の騒動が起きてから、大分日が経った。
最初の頃より騒動の波は緩やかになったように思うが、まだまだ、落ち着きはしないようだ。
予定されていた三誌の一話も出揃い、自分の身の振り方を決めた方も多いんじゃないかと思う。私も、そんなうちの一人だ。
今回の記事は、最終的に自分が決めた、コンテンツとの向き合い方をまとめるために、書いていきたいと思うよ。
前回よりも、ずっと独り言みたいな記事になると思う。
でも、もし今「自分はヒプノシスマイクとどう付き合っていくか」を迷っている人がいた時、少しでもその整理のお手伝い、もしくはヒントになればいいなと思って、こうして見える形で書く事にしたよ。
結論から言うと、私は
「楽しめる部分(主に楽曲)は引き続き楽しみ、不安要素の強い部分(コミカライズをはじめとした脚本・公式の運営方針)は一定の距離を置く」
ことにした。
もしかしたら、「楽曲を支持することは運営方針を支持することだ」、もしくは、「シナリオに不安要素があるならば楽曲を楽しめるわけがないじゃないか」、と思われるかもしれないけど、
今回の件、私は、曲を作ったアーティストには何も非がないと考えているよ。
このコンテンツの現状を否定したいならば、一番いいのは、もう公式に一切お金を落とさないことだと思っているけど、楽曲にお金を落とさない理由は、今のところ自分の中で思いつかない。いい仕事をしたならば、相応の利益を得るのは間違っていないと思う。
だから、楽曲がいいものである限り、私はそれを一つのコンテンツとして楽しませてもらうことにしたよ。
ひとつのコンテンツ、というのは、「ヒプノシスマイクの看板を外しても通用するもの」って意味だね。
このあたりのこと、もう少し深く後述するかもしれない。別のまとまり方をしたらしないかも。
さて、本題に入る前に、前回の記事について少し触れさせてください。
読んでくださったみなさま、有難うございます。
こんなぽっと出の記事でもそれなりの閲覧数が日々あるので、それだけ、ヒプノシスマイクというコンテンツが大きく、ファンが動いているのだということを実感しました。
もともとは自分が考えを整理するためだし、色々な意見があると思うけど、結果的に誰かの役に立ったならば書いた甲斐があったと思います。
では、本題。
「楽しめる部分(主に楽曲)は引き続き楽しみ、不安要素の強い部分(コミカライズをはじめとした脚本・公式の運営方針)は一定の距離を置く」
にあたって、受け入れる部分、受け入れない部分を取捨選択する必要がある。
この先は、それをきちんと整理していきたいと思う。
まず、今、整理整頓して取捨選択しないといけない項目はこうだ。
・ヒプノシスマイクに関する楽曲
・コミカライズをはじめとしたストーリ媒体
・コラボなどをはじめとしたグッズ展開
・声優、及び声優の活動
・公式の動き
最後だけ赤文字にしたのは、これは現段階で判断するのが非常に難しいと考えているからだよ。
ところで、上記の項目から、"私にとって"捨てるのが簡単なものがある。
グッズ展開だ。(物理的な意味じゃないよ)
そもそも、グッズを買う、というのは大体が「好き」の気持ちの反動だ。
好きな作品のグッズを買い、私はこれだけこの作品が好きだ、と気持ちを満たす。
または、好きな物に囲まれたいと、たくさんのものを揃える。
そして中には、周りの人(同士)にアピールしたい、などと言う人もいるだろう。
きっと、こればっかりはオタクの性だね。
なら、それ以外でグッズを購入する理由とは何か。
公式に貢ぎたい、あるいは、コラボ先の「何か(シリーズとか、店舗とか)」がもともと好き、それだけだろう。
私は今、"ヒプノシスマイクの公式"には、「貢ぎたい」と思わなくなっている。
だから、もしグッズを買うことがあれば、よほどそのデザインが気に入ったか、キャラクターへの愛が止まらくなったか、だ。
なので、もう基本的にグッズはスルーでいいかなと思ってるよ。
グッズを買わなくても、推しへの気持ちが消えるわけではないと思ってるからね。
二次元キャラは、グッズを買うことくらいでしか金銭的に推しを支援する方法がないことが、難しくも悲しいところだね。
ということで、グッズを抜いた残りの項目を、今後作品と付き合う上で、捨てるものと捨てないものに分けていく。
■今後も捨てないもの
・ヒプノシスマイクに関する楽曲
・声優、及び声優の活動
■今後は捨てるもの
・コミカライズをはじめとしたストーリ媒体
こうなる。今更、整理する必要もない結果だね。
捨てないものから順に理由を掘り下げていくと、
楽曲は前述した通り。
アーティストはいい仕事をしていて、曲はヒプノシスマイクというコンテンツから切り離して聞いても十分いいものだ、と考えているからだよ。
そして、二つ目の中の人の活動について。
これも、一郎の中の人が最近また少し騒がれたりと、一部では問題視する声があるけど、
私は、声優はあくまで声の仕事をする人なので、ちゃんと仕事をしてくれていれば、中の人がどうとかは関係ないと思っているよ。前回に書いた記事でもそんなことを書いた。
ただ、ヒプノシスマイクはキャラクターと中の人の距離がとても近いから、割り切るのは難しい、とも思う。各ディビジョンのキャラクターは、声優が二次元で生きるための仮の姿、といっても過言じゃなさそうだしね。
こればっかりは、もう受け手が自分で判断するしかない問題だと思う。
ひとつだけはっきりと思うのは、声優に自分の考えを押し付けるのは違うんじゃないかということ。
ヒプマイの騒動の前にも、とある声優さんが「ファンサービスは仕事でやってます」って言って炎上したことがあったね。それと同じ方向の問題だと思います。
私は、上で言っている通り割り切っているタイプなので、その声優さんが炎上した時も「"この人は"そういうスタンスの人なんだ」としか思わなかった。
でも、その言葉に対して「そんなことをファンが聞こえるところで言うのはプロ意識が低い」という人の意見もわかる。「声優」を「サービス業」と捉えた場合、その声優さんが発した言葉は、運転業の人が「安心安全の運転を心がけますが、それは仕事だからです」って言うようなものだからね。
ただ、例えばコンビニの店員さんが仕事でするサービスで、
事細かに聞いて欲しい人もいれば、必要最低限しか聞かないで欲しい人もいる、っていう、そういう話だと思ってるよ。
少し話を戻して、中の人の活動について支持するもう一つの理由は、これも単純で、声優さん方は間違いなくキャラクターを華やかにしてくれた、ということ。
各楽曲での煽り合いや、合間に入る笑い声。それだけでも、キャラクターの魅力が沢山出ています。
強いて言うならば、私はそれを期待し、そこへお金を落とします。
次に、捨てるもの。
コミカライズをはじめとしたストーリ媒体。これはもう言うまでもなく、今の段階では脚本家に期待できないからだね。
ただ、完全に捨てるか、っていうと、そうでもない。前回の記事でも書いたけど、脚本家に能力がない、というのはあくまでも個人的な物差しでの判断で、この先どうなるかは未知数。だから、一応、まだ暫くは各漫画、ドラマパートを追ってみるけど、もう駄目だと思ったらいつ切り捨ててもいいと思ってるよ。
それと、脚本家が過去に本を出しているから、もしかしたらノベライズの可能性とかもあるかもしれない。その時に、まだ読もうと思うだけの興味が残っていたら、読むつもりだよ。
せっかくお金を落とすなら、楽しめる部分は楽しむよ。自分の判断でやってることだからね。
残る、どちらのカテゴリにも入っていない「公式の動き」について。
現段階で判断が難しいからだけど、良い印象はないよ。
ここまでの文章の中で、このコンテンツの現状を否定したいならば、一番いいのは、もう公式に一切お金を落とさないことだと思っていると書いたけど、それは何故かって、多分、このままだと、過去に炎上が起きたコンテンツ同様、公式は運用資金が底を尽きない限り、今の状況を一過性の物として先のスケジュールへどんどん進めていくと考えているからだよ。
あくまで予想だけどね。公式サイトのサイレント修正の経緯からしても、そうなる可能性が高いと考えているよ。
でも、万が一、ということがある。未来のことは、予想こそ出来ても、100%分かることは無いからね。
だから、公式の動きは頭の片隅に置いておく程度に収める。内情わからないしね。
…と、今、自分の頭の中を整理すると、こんな感じになった。
要は、せっかく良いものがあるのだから、楽しめる部分だけ楽しむ事にする、ってことです。
ガチ勢にはなりません、で終わる話だね。
『世界を変えたければ、まず自分自身を変えろ』という格言がある。
自分以外のものは変えられない。でも、自分自身は変えることができる、という意味だ。
公式への不信感や不満を抱いて過ごすより、いい所もあるのだから、そこを楽しむのが自分にとって一番ストレスがない、と判断した。ドラマパートは無意識にスキップするようになった。
私はまだこのジャンルに出会って数ヶ月だけど、それこそ初期からずっと作品を追っていた人は、長く付き合ってきた分だけ、相当のダメージがあると思う。
近年のコンテンツで、そういったファンを大事にできるコンテンツは、あんまりないんじゃないかな、と思います。特に、女性向けでは。
自分の中で、大体考えがまとまったし、今回のブログで終わりにしようと思っていたけど、この先の出来事とか、2月に発売されるCDとかで書きたいことが出来たら、また書くかもしれない。
そして最後になりますが、ブログに書いてあることは一貫して、個人の意見以上の意味は持たないとご了承ください。
余談ですが、三郎の「ばーか」は何度聞いても可愛いです。
三郎はニコ生で声優さんが色々とキャラを形成してくれたのを見て好きになったし、二郎は楽曲が格好良くてとても好きだし、ブクロの三人は、兄弟が仲良くしているのを見て、一気に好きなりました。立ち絵だけ見てた頃は、ほかのディビジョンに比べて印象が弱いな、って思っていたくらい。
散々、脚本家に能力がない、と言っているけど、キャラクターの作り方は悪くないと思ってます。ちょっと自分自身から出しすぎてるけどね。メアリー・スーになっちゃってる。
キャラクターを作るのと物語を紡ぐのは、全く別の能力なんですよね。
逆に、ストーリーはすごくいいのに、キャラクターに魅力がない、っていうこともありえます。
そういうのが上手く噛み合った時に、素晴らしい作品が出来上がるんだろうなあ。
解釈違いでもない、性癖でもない、ただ情報を整理したい
話題性のレールを走ってきたような作品『ヒプノシスマイク』。
コミカライズを皮切りに、今度は随分とおかしな方向に話題性が広がってしまった。
今回はあまりにも話のタネが多岐にわたるので、
Twitterでいろんな意見をみつつ、整理したいことをここでまとめてみることにしたよ。
ちなみに、私はつい数ヶ月前に曲を聴き始め、楽曲の素晴らしさからジャンルに転げ落ちていった、ジュク押しの全員好きです。
ここまで転げ落ちたの、久しぶりでした。いろんなもの飛びこえていったよ!
普段、別ジャンルでもドラマパートってほとんど聞かないので、ヒプもドラマパートを聞くまでには少し間があった。視聴サンプルで軽い違和感、というか、不安感、というか、とにかくそういうものを感じたせいもあった。今思うとその感覚は正しかったんだけど。
…ということで、ここからは、『技術』に要点をおいて、現状をまとめていきたいと思うよ。
「このキャラはこんな言動はしないんじゃ?」という部分は、個人的な感性に近いものだと思うので出来るだけ避けたいけど、突っ込んじゃったらごめんなさい。
『技術』がどう作品に影響を及ぼしていくのかが、ここで書けたら幸い。
そして結論から言うと、コンテンツの大きさに見合わない能力の人間・仕事は、早めにフォローを入れておかないと、そのコンテンツの未来は危うい。
このブログを書こうと思った、一番の意図はここだよ。
では、順を追ってまとめていく。
まずは、私がこの記事を書こうと思った、コミカライズの解釈違いのあたりから、流れをおさらい。
・12月17日、過去編であるTDDの漫画が掲載される
⇒ツイッターで、コミカライズ、解釈違いがトレンド入り。
内容は、キャラクターの行動が、いままでの【楽曲】で描かれていたキャラ象と不一致じゃないのか?というもの。
今回の騒動の起点はここ。そして重要なのは【楽曲】という点。
所々で言われているけど、ヒプノシスマイクというコンテンツは「男性声優ラップバトル」が売り。なによりも尊重されるべきなのは音楽コンテンツだと考えるのは、妥当。
なら、物語は本来「楽曲の世界を裏付けるべきもの」であるハズじゃないだろうか。
それが出来ていないから、多くの人が疑問を唱えている。
逆に、世界観に多くを求めていない人、まだまだ解らないよ、出されたもので考えるよ、って人は、そこまで気にしないだろう。
こういう問題は、大抵、作り手側の人間のほうが敏感なもんだ。
ちなみに私も、今回の件で色々調べるまでは、結構、楽観視していた。
ただでさえラップってジャンルは王道じゃないし、わかりやすさを優先しているのかなあ、と。ドラマパートでもおんなじ感覚だったよ。ライトな層が入りやすいように軽いノリで書いてるんだろうなあ、と。実はそうでもなさそうだ、という話は、後述。
話を戻して、コミカライズの事をきっかけに
・コミカライズのクオリティから、原案(脚本家)の話題が持ち上がりだす
⇒おや、この原案者……あれ……?
というのが、今の混沌とした騒動の一つだ。
もう少し騒動の中身を解体すると、
1.「公式は、楽曲と誤差が出ないようにちゃんとシナリオを監修していない」
2.「脚本家は、過去に女性に向けた猥褻な発言をしている」
3.「脚本家は、作品を半私物化し、設定などにも自己投影の形跡がある」
4.「公式がこれでいいって言うんだからいいんだよ。受け入れられないならジャンル離れたほうがいいよ」
こんな感じになるね。これらがあっちこっちで飛び交って、論点もあっちこっちになってる。つまり半信半疑あっちこっち。
今回は『技術』の面から考えをまとめたいので、2と4のことは話題から外すよ。
本来、作者の人格と作品は切り離して考えるもの。なぜなら、作家は他者を描けないといけない職業だから。本人がヘビースモーカーでも、物語に必要ならば、嫌煙家を描かなければいけない。キャラクターって、そうやって作るんです。
それに、過去の発言の頃はまだ全然知名度もなく、ほぼ一般ピーポーの時期だと思われるからね。今後は気を付けようね。私も気をつける。
4に関しても、論点が外れるので扱わない。でも出来たら、4の方たちには、考えを変えろ、とは言わないので、ミジンコほどでもいいから、これから書く事について考えてみてもらえたら嬉しいなとは思う。時に、受け入れるだけが優しさじゃないんです。
さて、ではひとつ。
1.「公式は、楽曲と誤差が出ないようにちゃんとシナリオを監修していない」
から。
これは、中の事情にかなり近い部分だから、どれが正解とは言えない。
もちろん、ひとつのものを完成させるのには、たくさんの色んな人達が動く。
中でも重要なのは、脚本、作詞家、作曲家。ヒプマイみたいな媒体の場合、このあたりの担当者の間で、きちんと『ほうれんそう』が取れているのが理想だろう。
でも、各々スケジュールが有り、足並み揃えて物を作るっていうのは、結構難しい。
だから、完成物を最終的に確認できる立場の人が必要になる。
それが誰なのか、残念ながら私には解らない。
妥当なのは、企画原案で話の全てを握っている脚本家だが、そういったことを担当しているのかは、私には不明だ。解る人がいたら教えて欲しい。
なんにしても、設定が右往左往「しすぎている」のは、プロの作品として、ちょっと頂けない。
少しくらいの破綻はいいんだよ。それを納得させるだけの技量を感じられれば。
それを感じられない仕事をされているから、不信感が湧いてるのです。
3.「脚本家は、作品を半私物化し、設定などにも自己投影の形跡がある」
ここで一度、ヒプノシスマイクの脚本家である、百瀬祐一郎という人物について触れておく。
以下で、著者の作品も読めます。
ごめんなさい、カクヨム、私は序盤で一旦読むのを諦めたよ。
時間が余ってるときに、もう一回腰を据えて読んでみます。
先にも書いたけど、百瀬氏のジェンダー観とか、過去の発言とかは話題に入れないよ。
『技術』とは別の話だからね。(要素の扱い方に関しては技術の領域なんだけど)
この、企画原案の百瀬祐一郎さん。インタビューにもあるように、コネクションで業界に飛び込んだものの、自身の作品技量で評価をもらったことは無いようだ。
横のつながりで仕事を貰えるとか、本を書かせてもらえるとか、っていうのは、実は結構あるよ。出版業界も書ける人を探してるので、「書けるの?やってみる?」みたいな感じに。
百瀬氏がこのタイプなのであろうことは、予想しやすい。でも、あくまで予想。
はい。ここでようやく『技術』の話だよ。
これまで、ヒプノシスマイクの設定に対してのツッコミだとか、百瀬氏が書いたブログの文章が赤ペンされたとか、そういうのが多々出てきていると思う。
私は最初、ヒプマイにおける設定のフワフワさを、さして気にしていなかった。
なぜなら、まだまだこのコンテンツは出発点にいると思っていたから。そして、それらのフワフワ感は、「ライト向けユーザーをマーケティング対象にするため、上から指示されてわざとやっているもの」だと思っていたから。
ここでいうライト向け、というのは、深く考えず、なんとなくノリで楽しむ層、という意味だよ。
残念ながら、私はライト層じゃなく、考察大好き人間でした。
ただ、コミカライズをきっかけに今まで特に気にしていなかった原案者のことに興味を持ち、調べ始めたところ、次々と出てくる不安要素。決定打は、上記のインタビューにある、コネクションで仕事を掴み取った、という部分。
ちなみに、なんでそれまで物語のフワフワ感を深く突っ込まなかったかって、楽曲は本当に素晴らしかったので、まさか、企画の出元である脚本家に能力がないなんて思っていなかったためだよ。
プロの力って本当にすごくて、説得力があるんですよね。そして、時には綻びすら隠してしまう力があるんです。現実社会の事務仕事でも同じだと思います。
ここで一つ断っておかなければいけないのは、百瀬氏に脚本を書く能力がない、というのは、あくまで個人的な物差しで、事実とイコールにはならない、ということ。
でも、限りなく事実に近い、とは考えているよ。
実際、ほかのライターならばできていそうなことが出来ていない。
プロの仕事っていうのは、受け手が満足するものを作り出すこと。
ーーこのキャラは受け手にこう愛されている、こう感じられている、だから、ここはこう行動させるべきで、そうすれば、きっと受け手はこう感じる――
この計算がうまくできる人ほど、創作能力が高いと言えます。
この脚本家に、これが出来ていると思えない。
まさかの展開を作る。キャラ設定に深読み要素を作る。それらは、確かに大事な要素だし、ひとつの技術です。でも、それだけなら厨二病の黒歴史ノートと大して変わらんのです。
厨二病要素だって悪くはない。『格好良く見せたいだけ』で作るから馬鹿にされるんです。上手く扱えば、厨二病要素って本当にすごく格好いいんだぞ!
この脚本家の方は、おそらくだけど、同時進行で「いもいも」のアニメでも脚本と構成をやってたと思う(しかもこちら、明らかな制作進行スケジュール不備)から、スケジュール的に、いちいち設定を見直したり、練りこんだりする余裕がなかったのかもしれない。
だとしても、扱いきれていない時点で、やっぱり「能力不足」なんだよ。
いま、声を上げている人の中には、こういった面を思慮に入れている人もいると思う。
少なからず、私はそうだ。
例えば、自分が大好きな作品がアニメ化なり劇場化なりするときに、目立った経歴もない、名前も聞いたことのないような人が、監督の知り合いだから、ってだけで起用されたとき、安心して完成を待てますか?
いま、ヒプノシスマイクが直面しているのは、概ねこういう現状だ。
むしろ、目立った経歴がない方が、まだ希望が持てて良かったかもしれない。本当に掘り出し物の可能性があるから。
で。
現状の内部のままコンテンツを続けると、どうなるか。
多分、どうにもなりません。
はい、ならないでしょうね。現状のクオリティが続くだけです。
だから、現状で楽しめる人はそのまま楽しめばいいよ。楽しんだものがちだよ。その精神、間違ってないよ。
いま、声を上げている一部は「このままだとヒプノシスマイクという素晴らしいコンテンツが、能力の無い一部の公式スタッフのせいで、微妙なクオリティの作品に落ちぶれる」ことを恐れてるんだよ。
楽曲のクオリティはこの先も心配なさそうだけどね。物語の根幹への期待値はダダ下がりなんじゃないかな。
過去、大きなコンテンツが何かしらの問題を起こして話題になったケースはいろいろある。
テイルズシリーズの真の仲間問題とか、FF15のクオリティとか。いろんな人が関わって作ると、何かしら、起こるもんです。
ただ、ひとつ確かに言えるのは、素晴らしいクオリティの作品を生み出している企業は、ちゃんとしてるんです。連携とか、体制とか。
「脚本が変わるとヒプマイが終わってしまうのでは」という声も見かけるけど、
その可能性は低いんじゃないかな。企画原案として設定を残して、それを上手く運用できるライターにバトンタッチするだけです。
今まで空っぽだったコップに水を入れても、問題ないと思うよ。中身を入れ替えて味が変わってしまったら問題だけど、最初から中身も味もなかったんだから。
味がある所(企画原案の設定・大まかなあらすじとストーリー)は残して、味がなかった部分(後出しされて粗が出る部分、明らかな設定矛盾)をきちんと正当に埋めましょう、という提案だよ。
ここで最初の
コンテンツの大きさに見合わない能力の人間・仕事は、早めにフォローを入れておかないと、そのコンテンツの未来は危うい。
にもどるよ。
適材適所、という言葉があるように、人には出来ることと出来ないことがある。
できない人にできないことを任せても、そこから全部が乱れていくと思うんだよ。
今のままでもいいかもしれない。でも、もっといいものだったら、もっと嬉しくない?
世界はもっと面白いはずじゃない? 公式さんに、それをやってほしいんだよ。
どんな作品でも、必ず反対派の意見は出る。でも、今回こんなにも批判が上がったのは、必然だと私は感じる。これはただの、私の意見。
本当に、今の脚本能力の印象を覆せるだけの技術を持っているなら、早くそれを見せて欲しい。今は、信じるに足りる要素が全然無い。
プロの仕事を見せてくれ。
じゃないと、せっかくここまで大きくなったのに、素晴らしい楽曲を生み出してきたのに、幼稚園のお遊戯会で終わってしまう。
私から入れられるフォローは、スケジュールの圧迫で満足な仕事ができなかった、だけです。別に入れてくれ、なんて頼まれてないけどね。
ユーザーからの売上金の使い方も気になるところだけど、「お金を出している(投資)対象」がちゃんとしていれば、それはそこまで責められることじゃないと思うので。
今後、どうなるんだろうね。
「偉そうに指摘してたやつ顔真っ赤wwwwwwmg(^q^)gmプギャー」って展開になったら、いいね。←結論。