ヒプマイ・シリウス2話の冒頭を、文章で書きおこしてみる
コミカライズの不安定な出来に
「漫画家さんはどういうシナリオを元に書きおこしてるんだ?」
と気になったので、コミカライズから、シナリオへ書きおこしてみたよ。
◆注意点
- 漫画を読んで得られる情報だけで、そのまま文章に書き起こす
- 真面目に推敲しません
- 実際にはどういう形で漫画家に提出されてるかは不明
- 多少編集による手が入ってるかもしれないけど、その点も不明
▼以下、個人的に気になる描写が多かった、少年シリウスの2話より冒頭だけ▼
verse-2-
キャバクラの看板が立ち並ぶ、歓楽街の一角。
左馬刻はビルの階段を登ると、火の着いた煙草を手にしたまま、店の扉を開いた。
「しゃーせ、一名っすかー?」
カウンターで本を読んでいた店員が答えた刹那、左馬刻は手にしていた煙草を、店員の額へ押し付けた。
「ぎゃあああああ!」
「一名様だよ馬鹿野郎!」
左馬刻の鋭い眼光が店員へ向けられると、立て続けに、店員へアッパーが繰り出された。
左馬刻は崩れ落ちる店員には見向きもせず、カツカツと足音を立てながら店の奥へ進むと、正面にある扉を挨拶も無しに開いた。
「ンだっ! テメェはよぉ!」
仲間とゲームをしていた、サングラスの強面男が声を荒げる。
男たちの周りでは、様々なコスチュームに身を包んだ女性たちが、一斉に左馬刻へ怯えた視線を向けていた。
「殺されてぇのか! ああ!?」
サングラスの男が言うと、恐怖のためであろう、女性たちが悲鳴を上げた。
左馬刻は答えず、面倒そうに煙草を吸っていたが――次の瞬間には、近づいてくる男へ、廻し蹴りを食らわせていた。
「ーーっ!?」
まともに蹴りを受けた男は、大きな音を立てて床へ倒れこむ。
「ザコが」
左馬刻は男を見下すと、煙草の煙と共に、そう言葉を吐きだした。
▲以下略
こんな感じになった。
もし小説形式で渡されているのなら、過去の脚本家の作品、文体的に、もうちょっと回りくどい言い回しとか、ワンシーンの情報が散らかってるとかするのかな、と思う。
台詞とおおまかな描写だけ渡されてるなら、漫画家さんお疲れ様です、という感じ。
TDDの二話であった「真ん中のソファ」の台詞、最初読んだとき「真ん中ってどれだ?!」って混乱したんだけど、こういう、描写の齟齬が起きてるのが原作シナリオのの説明不足なんじゃないかなあ、って思う。
★書き起こしてみて気がついたこと
そのまんま書きおこすと、迫力のあるシーンにならないなあ、って思った。当たり前か。
あと書いてて気がついたけど、アッパー入れられた店員と左馬の位置関係が謎だ。
もしかしたら、このへんは単純に漫画家さんの問題なのかもしれない。
実際の原作は台本みたいな感じなのかも。
※一応述べておくと、普段はもう少しまともな文章かいてるよ。
今回は「小説として読みやすくしよう」とか「もっと面白くしよう」とかじゃないから
受けた情報をそのまま書き出してるよ。